高年収、もう一つのカギは「顧客の囲い込み」

「大半の行政書士とお客さんの関係は1回の書類作成で完結」と書きました。基本は、確かにそうです。しかし、税理士や社会保険労務士のように毎月とまではいかなくても、固定客をつかまえて継続的な受注につなげ、高年収を得ている行政書士も存在します。固定客をつかまえるためのコツはずばり、チャンスを見逃さないことです。

【チャンス①:自動車販売店から、車庫証明などの書類作成の依頼を受けました】

自動車販売店は、当たり前のことですが、1台販売していくらという商売です。そのため、毎月必ず、車が売れるごとに書類作成作業が発生します。行政書士にとっては、それだけ、お客さんになってもらえるチャンスがあるということです。たとえ顧問契約は難しくても、しっかりとした仕事をすれば、“お得意さん”になってくれる可能性は十分にあります。言うなれば、リピーター化による「顧客の囲い込み」です。

【チャンス②:大学卒業と就職を控えた留学生からビザの切り替えの相談を受けました】

海外からの留学生にとって、情報は命。そのため、留学生はさまざまなネットワークを独自に築いていることが少なくありません。相談者が、大学卒業と就職を控えているのなら、その友人もまた同様の状況にある可能性が大です。親身になって対応すれば、お客さんとして、別の友人を紹介してくれるかもしれません。また、ネットワーク内での口コミ効果だって期待できます。言うなれば、お客さんのネットワークを利用した芋づる式の「顧客の囲い込み」です。
顧客の割合は、新規顧客8割に対して、固定客は2割。しかし、わずか2割の固定客が全体の8割の利益を生む、といったケースも少なくありません(ビジネスの世界では「20対80の法則」「パレートの法則」などと呼ばれています)。
高年収を目指す行政書士にとっては、新規のお客さんをつかまえることももちろん大事ですが、つかまえたお客さんをしっかりとつなぎとめておくことも大事です。行政書士は、他の士業と比べて「顧問契約」という手段を使うことの難しい資格ですが、「顧客の囲い込み」のためのチャンスを活かすか・見逃すかで、その年収は大きく違ってくるはずです。



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