7.行政書士の年収を決めるは、受注単価にあらず!

「1件の裁判に勝利して、報酬3,000万円」
一般の金銭感覚ではなかなかイメージできませんが、弁護士の世界では十分にありえる話です。

「1件の申請を処理して、報酬5万円」
行政書士の世界では、これまたありえる話です。というよりも、日常茶飯事と言っても良いかもしれません。

この数字だけを見ると、年収の面では、行政書士は弁護士にまったく太刀打ちできないように思えます。しかし、内情は色々なカラクリがあって、実際はそんなこともありません。

たとえば、さきほどの「1件の裁判に勝利して、報酬3,000万円」のケース。こうした大きな裁判では、何人もの弁護士がチームで取り組みます。報酬も当然分割されますし、また、案件が終了するまでに数年を要することも決して珍しくありません。

対して、「1件の申請を処理して、報酬5万円」のケース。こちらを担当するのは、もちろん1人の行政書士です。そして、案件終了までにかかる時間は数日程度。しかも行政書士の場合には、複数案件を同時進行で進めることも十分に可能です。

何人もの人と、何年もの時間をかけて稼ぐ3,000万円と、1人で数日程度で稼げる5万円。どちらが割の良い仕事でしょうか?

行政書士にとって、年収の決め手となるのは、受注単価ではありません。むしろ大事なのは、処理効率です。蓄積したノウハウでもって、いかに効率的に案件を処理していくかがポイントというわけです。前のページで紹介した「専門性(得意分野)を持つこと」は、営業の武器になるだけでなく、処理効率を高める上でも有効です。

実際に、高い年収を得ている行政書士は、この点を徹底しています。処理作業を平準化することで、サービスの質とスピードを維持し、補助者を雇ってドンドン処理していきます。弁護士と行政書士は、どちらも同じ法律家ではありますが、その経営戦略は、まったくの別物です。そして別物であるからこそ、行政書士だって弁護士と同等、場合によっては、それ以上の年収を稼ぐことができるのです。



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