最適な開業のタイミング

「行政書士試験に合格すること」と「試験合格後に登録手続きを行うこと」。この2つのステップをクリアしてようやく、行政書士として開業することができます。

登録手続きが完了したのなら、気持ち的にはすぐにでも開業して、行政書士としてバリバリ働きたいところだと思いますが、そこでひとつネックになってくるのが「資金」の問題です。事実、資金面の不安感から、開業の決心をなかなかつけられない人は決して少なくありません。

それでは、行政書士として開業するにあたってどれくらいの資金があれば良いのか? マニュアル本やインターネットを覗いてみると「開業資金は多ければ多いほど安心」と書かれているものがありますが、個人的には賛同しかねます。

確かに、潤沢な資金は、事業がなかなか軌道に乗らなかったときの保険としては有効です。しかし見方を変えると、そうした保険があることによる安心感が、開業行政書士としての必死さを奪ってしまう側面もあります。 逆に資金に余裕がなければ、そのぶん早期の黒字化を目指す気持ちが強くなりますので、結果的に事業が軌道に乗るのも早いといったケースがままあります。

とは言っても、事業が軌道に乗る前に資金がショートしてしまってはいけませんので、必要最低限の資金はやはり必要になってきます。

ちなみに、この「必要最低限の資金」というのは、各自の生活スタイルや事務所の運営方針などによって異なってきますので、具体的な金額を明示することは難しいのですが、基本的には「(1ヶ月の生活費+1ヶ月の事務所運営費)×軌道に乗せるまでの期間」という計算式によって算出することができます。 たとえば、1ヶ月の生活費が10万円、1ヶ月の事務所運営費が5万円、軌道に乗せるまでの期間が3ヶ月ということであれば、「(10万円+5万円)×3ヶ月」で、必要な開業資金は45万円ということになります。

行政書士として開業するベストタイミングは、「開業したい!」という思いの熱量がもっとも高く、かつ必要な開業資金が用意できたときだと言って良いでしょう。



>>現役行政書士インタビューはこちら(外部サイト)